また、素晴らしいアイデアを思いついてしまった。これってひょっとして特許に値するかも。
さっそく弁理士さんに会って、特許が取れるかどうか相談しよう。でも、弁理士さんに会うのって緊張する。
- 発明を説明するための資料とかを準備した方がよいのかな?
- どのような資料を準備すればよいのだろう?
このような方いらっしゃるのではないでしょうか?
以下、特許相談のために資料を準備したい方向けに、どのような資料(発明原稿)を準備すると好ましいのかについて説明します。
1.原則、資料は何でもOK
発明を説明するための資料は、何でもOKです。説明しやすい資料等を用意して頂ければ大丈夫です。
また、発明を説明するための資料はたくさんあるほど好ましいです。こちらで適宜取捨選択いたします。
さらに言うと、資料(発明原稿)を用意せずに、絵や画像等を参照しながら口頭で説明して頂いてもよいです。
また、実際の物がある場合には、実際の物を持ってきて頂いても大丈夫です。
しかし、特許相談では、以下に説明する「2.」「3.」の情報をお聞きすることが多いので、これらの情報を説明できるように準備して頂ける助かります。
2.「背景技術」「発明が解決しようとする課題」「課題を解決するための手段」「発明の効果」
特許相談の際に教えて頂きたい事項に
- 背景技術
- 発明が解決しようとする課題
- 課題を解決するための手段
- 発明の効果
があります。
これらの情報は、
- 発明をより的確に理解するため
- 特許の明細書を作成するため
に必要であるからです。
このため、発明を説明するための資料は何でもOKなのですが、これらの情報を説明できるように事前に準備しておいて頂けると助かります。
3.変形例
特許相談の際に教えて頂きたい他の事項として、「変形例」があります。
一般に変形例が多くあるほど、特許請求の範囲が広くなります。
せっかく特許取得を目指すのであれば依頼者様に広い権利範囲の特許権を取得して頂きたいので、できる多くの変形例を教えて頂いています。
このような変形例を明細書に記載しておくと、特許請求の範囲が広くなったり、進歩性が認められやすくなるというアイデアを私が思い付くことがしばしばあります。このような場合には、そのようなアイデアを私から提案させて頂いております。
4.発明原稿の雛形
初めに述べたように、発明を説明するための資料は、何でもOKです。
しかし、依頼者様の中には、「背景技術」「発明が解決しようとする課題」「課題を解決するための手段」「発明の効果」「変形例」等の情報を予め書面にまとめておきたいという方もいらっしゃいます。
このような方に向けて、発明原稿の雛形を作成いたしました。
全く強制するものではありませんが、この発明原稿の雛形を使って発明に関する情報をまとめてみてください。頭の整理にもなると思います。
もし、記入が難しいようであれば、発明原稿を作成して頂かなくても全く問題ありません。
5.まとめ
発明を説明するための資料は、何でもOKです。
しかし、以下の事項を説明できるように準備して頂けると助かります。
- 背景技術
- 発明が解決しようとする課題
- 課題を解決するための手段
- 発明の効果
- 変形例
これらの情報を予め書面でまとめておきたい方は、例えばこの発明原稿の雛形をお使いください。
この記事が少しでもご参考になりましたら幸いです。